松山英樹と沖田圭介

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『奥ゆかしさ』という日本語は、英語にすると『refinedness』というらしい。
refineは、洗練するとか、磨くとかの意味で、
そこに名詞化させるnessをつけたもの。
他の言語には全く明るくないので、
浅い言語比較にはなるが、
『奥ゆかしさ』には、
refinednessでは表しきれてない心持ちが在るような気がする。
秘められたもの。
美徳だけではない、欲望や煩悩、熱量、
清も濁も全てを心の内に秘めて、
秘めることで、強さや美しさとして、
表現する、そんな、『奥ゆかしさ』。

もう長いこと愛読している、今も連載中の漫画に、『風の大地』というゴルフ漫画がある。
沖田圭介という物静かだが豊かな体躯をもった、熱い闘志を胸に秘めた主人公が、
マスターズや全英オープンなどメジャートーナメントで世界一を目指す漫画。

松山英樹が現れて以来、ずっとこの沖田圭介と重ねて見てきた。

今朝、グリーンジャケットに袖を通した松山に、『奥ゆかしさ』を見た。
歓喜にわくテレビの前の我々など恥ずかしいくらい、
静かに、微笑んでいた。

まさか、沖田圭介よりさきにマスターズ覇者になるやなんて。

松山英樹、心から、おめでとうございます!

貴方が、日本人初めてのメジャートーナメント勝利者であることを、
本当に嬉しく、誇らしく思います。

本当に、おめでとうございます。