仲秋に

仲秋に まとうもの について考えた 言葉としても 時間としても その肌触りとしても 考えた なぜ まとうのか なにを まとうのか なにに まとうのか この口にして空虚な自問たちに 「あの人は」 という接頭語を寄せてみた あの人は なぜまとうのか あの人は な…

ヘド

キモチワルイ。 ハキケガスル。日本がたどり着いた民主主義とは、 SNSのことだったんですね。よかったね。 どうぞどうぞ、 今後も、御用芸術家を作り出し続けたらよろしい。ヘドが出る。https://news.yahoo.co.jp/articles/4ec2b939a3eeaaca189e2749e2c47fab…

歩く

歩く 暖かな橋の上を鮮やかな公園を 歩く 萎びたアパートの軒下を廃液の乾いた高架沿いを 歩く 歩く 歩く そうして出会う 希望は数え挙げればキリがないほど 眠る恋人の寝息ある日の友人の報せ子供たちの新しい言葉立ち込める酒場の匂い 一つ一つに愛しく 力…

ひとつ

かなうならばひとつになりたい あなたと まったくのひとつになりたい このきもちを なんといおうこのきもちを なんといおう はいってしまえばつつんでしまえば どうにも こうにもひとつになりたい このきもちを なんといおうこのきもちを なんといおう あな…

世界はいつまでもわからない

明け方の町 若くくたびれたワイシャツの男が ビルの前のベンチに座っている 彼がこれから 行くのか帰るのか 誰にもわからない 明け方の町 にこやかな老夫婦を乗せた車が 高層マンションの前で止まっている 彼らがこれから 行くの帰るのか 誰にもわからない …

松山英樹と沖田圭介

『奥ゆかしさ』という日本語は、英語にすると『refinedness』というらしい。 refineは、洗練するとか、磨くとかの意味で、 そこに名詞化させるnessをつけたもの。 他の言語には全く明るくないので、 浅い言語比較にはなるが、 『奥ゆかしさ』には、 refinedn…

道端の花は、 いつもこちらを向いている。 無防備に、誰かもわからないこちらに、 じっと臨んでいる。 可愛いとか、綺麗とか、 人間の凡そ浅薄な思慮など無関係に、 じっと、生命として、ある。 億万の先人たちが言う通りだ。 花は、子供たちだ。花に恥じぬ…

夕焼け

夕焼けを いくつもの電線が横切る 夕焼けを 郊外電車の高架が縁取る 夕焼けを 遠くのビル群が型抜く 夕焼けを 薄暗い道路が方向付ける 夕焼けから たくさんの人間が飛び出してくる 夕焼けへと たくさんの人間がのみこまれる 夕焼けとは なんでしょう? 地球…

泉たくとのブログを始めました

今まで。 人生のその時々の状況によって、 ミクシーしたり、 アメブロしたり、 SNSが普及してからはそこに書いたりしてきましたが。 自分の仕事や、日々脳みそに浮かんでは消えていく、 40歳を迎えていよいよ消えるスピードが早くなってきた、 そんな”コ…